情報処理学会 インタラクション2019

文献情報

タイトル
影を用いた誘目性と受容性を両立する情報提示方法の基礎検討
著者
  • 内田 大樹(日大)
  • 立花 巧樹(日大)
  • 富永 詩音(日大)
  • 呉 健朗(日大)
  • 宮田 章裕(日大)
アブストラクト
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近年の技術の発達によって,情報提示の方法は多様化してきている.例えば,広告を荷台に乗せ,大きな音を出しながら走行するトラックや,激しい光の点滅を伴う店頭広告などの派手な演出を用いた誘目性の高い視線誘導を行うものも増えてきた.しかし,情報提示の方法が多様化する一方で,提示する情報にユーザの注目を集める際には次のような問題が生じる.1つ目は,ユーザの注意を引くことだけを重視して誘目性を高めた情報提示は,ユーザからの反感を買うことも少なくないという問題である.2つ目は,さりげなくユーザの注意を引いて情報を提示する場合,ユーザからの反感は低減することが考えられるが,これではユーザが情報提示に気付く可能性も低くなってしまうという問題である.以上のことから,ユーザに提示する情報にユーザとの関係を感じさせ,高い誘目性のある視線誘導による情報提示を行うことで,ユーザはストレスを感じずに情報を受けとることができるのではないかと考えられる.この考えに基づいて,身近な存在である影がユーザ自身と異なる動きをする視線誘導方法を用いた情報提示方法を提案する.本提案を利用することで,ユーザに対して関係性が低い情報の提示を行う場合でも,ストレスが生じないよう情報を提示できるようになることが期待できる.

雑誌名
インタラクション2019論文集
© 情報処理学会 2019
論文ID
2A-10
ページ
504-507
発行日
2019年2月27日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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