Interaction'99 プログラム
1999年3月4日(木)
- ■[9:00] 受付開始
- ■[9:30-10:30]
招待講演
司会:上林 憲行(富士ゼロックス)
- 「新しいソフト開発の方法論 (A New Development Methodology)」
- 藤井 克磨氏 (
株式会社ブイシンク 代表取締役)
- [10:45-11:45]
論文発表I 「検索システム」
座長:中小路 久美代(奈良先端大)
- (P-1)検索と管理を統合したビジュアルインタフェース
- 平田 真章, 野瀬 康弘, 浦野 直樹 (シャープ)
-
個人で扱うデータが増えるにしたがって,それをどのように管理す
るかが重要になってくる.コンピュータはそれらのデータを保存し
たり,必要な時に引き出してくるものとして大変便利である.その
ためにデータを効果的に分類しておくことは有効な手段であるが,
データを適切に分類することは非常に難しい.現在のGUIでは多角
的にデータを分類することが困難であり,これが分類を難しくして
いる理由のひとつである.また,検索した分類に対話的にデータを
追加・削除できないような欠点もあった.本稿では,多角的にデー
タを分類でき,データ検索と管理を統合したビジュアルインターフ
ェースを提案する.また,その性質および問題点について考察する.
- (P-2)検索行為の自発的開示によるコラボレーション
- 岩山 登 (富士通研)
-
検索システムとのインタラクションの過程で自然に検索行為を開示でき、他者
は付加的な操作なしにその検索行為を認識できるシステムを提案する. 開示さ
れた検索行為はユーザ間の協調的行動のきっかけとなり、引き起こされた協調
的行動によって検索システム利用を補うことができる. チャットの発言として
検索エンジンにコマンドを送ることのできる環境(チャットサーチ)と、検索
結果にコメントを付加することができる検索エンジン(サーチコメント)を開
発し、実験運用を行ってその有効性を検証した.
[PDF]
- ■[11:45-12:15]
インタラクティブセッションI(概要説明)
司会:大野 健彦(NTT)
[12:15-13:15]
- 昼食-
- ■[13:15-15:15]
インタラクティブセッション
- (IA-1) 自由歩行下での顔認識
[PDF]
- 細井 聖,川出雅人(オムロン)
- (IA-2) インタラクティブ空間生成に関する研究
- 杉原有紀,舎官 日章[たち すすむ] (東大)
- (IA-3) 同期/非同期融合型学習支援システムの試み
- 滝内邦弘,益田恵美,土田尚純(NTT)
- (IA-4)家電的ユーザーインタフェースを有する大規模マルチメディアLANシステム
[PDF]
- 丹 康雄(北陸先端大),野村 隆,田守寛文(ソニー)
- (IA-5) 複数話者による対話システム
- 松坂要佐,東條剛史,久保田千太郎,田宮大介,古川賢司,早田啓介,中野裕一郎,小林哲則(早大)
- (IA-6) ドラマにおけるシナリオのセリフと音声トラックの同期システム
[PDF]
- 谷村正剛,中川裕志(横浜国大)
- (IA-7) 音楽情景分析における楽音認識と自動採譜
[PDF]
- 海野由紀子,鈴木啓高,斉藤博昭,中西正和(慶大)
- (IA-8) Scroll Browser: 壁の中ブラウザー
[PDF]
- 椎尾一郎(玉川大)
- (IA-9) Laying 3DML Interface Groundwork for a Distributed Digital City Kyoto
[PDF]
- Stefan Lisowski(オムロン),Kaoru Hiramatsu(NTT)
- (IA-10) インターネット英作文添削システム
[PDF]
- 西村則久,明関賢太郎,安村通晃(慶大)
- (IA-11) An Interactive Multimedia Environment through Artificial Emotion
[PDF]
- Kenji Suzuki(ジェノバ大/早大),Antonio Camurri(ジェノバ大),Shuji Hashimoto(早大)
- (IA-12) Node Navi: オーバレイ技術を用いたセンサノード及びセンサの出力値の可視化システム
- 長野宏介,持田英治,宮島麻美,河野通宗,安西祐一郎(慶大)
- (IA-13) 協調作業のための奥行きのあるウィンドウシステム
[PDF]
- 塩澤秀和,野田純也,岡田謙一,松下 温(慶大)
- (IA-14) 自律的行動決定モデルに基づくインタラクティブキャラクタ
- 牛田博英,平山裕司,中嶋 宏(オムロン)
- (IA-15) 緊張感の伝播計測を目的とした多重無線化生体信号センサ
[PDF]
- 金森 務,片寄晴弘,平井重行(L.I.S.T),古川久生,井口征士(阪大)
- (IA-16) 協調対話型チームダンスCGの構築
- 村田克之,土井美和子(東芝)
- (IA-17) 知人のネットワークの概念に基づいた情報共有機構の試作
[PDF]
- 山下剛史,高橋範泰,吉田幸司(富士ゼロックス)
- (IA-18) フィードバックを利用した伴奏システム
- 高橋岳樹,堀内靖雄,市川 熹(千葉大)
- (IA-19) 協調演奏における人間の時間制御モデルの推定
- 三井 卓,堀内靖雄,市川 熹(千葉大)
- (IA-20) BTHパーザを使用した音声入力質問−応答システムの試作
- 屋野武秀,笹島宗彦,河野恭之(東芝)
- (IA-21) Coaster: 時空間メディアのダイレクトマニピュレーション
- 佐藤 隆,阿久津明人,外村佳伸(NTT)
- (IA-22) 世代別歌の歌い易さ評価モデルと音楽コンテンツ制作への応用
- 青野裕司(阪大),片寄晴弘(イメージ情報科学研),井口征士(阪大)
- (IA-23) 豊かな博物館体験の実現への試み:仲介システムによる展示の個人化
[PDF]
- 門林理恵子,間瀬健二(ATR)
- (IA-24) ユーザの注目情報を利用したマルチモーダル・インタフェース
- 茶園 篤,長田誠也,國枝和雄(NEC)
- (IA-P1) IRC チャットシステム (CHOCOA & CHOCOS)
「検索行為の自発的開示によるコラボレーション」
- 岩山 登 (富士通研)
- [注] (IA-P1)は論文発表内容に関するデモ.
- ■[15:20-16:20]
論文発表II 「Visual Language」
座長:小林 稔 (NTT)
- (P-3) グラフィックスライブラリへの3次元音場生成ライブラリの融合
- 永山 悟, 小池 英樹 (電通大)
-
3次元グラフィックスによる仮想空間において、より現実感を表現す
るためには3次元音場の利用が必要である。しかし実際に3次元音場を利用する
場合、別々に用意されているグラフィックス作成のライブラリと3次元音場生
成のライブラリを使わなければならず、簡単に作成する事ができない。近年
VRMLにおいてこれらを同時に利用できるようになり、今まで3次元音を利用し
た仮想空間を作成できなかったものが、容易に作成できるようになった。しか
しこの3次元音は簡易的なものであり、より現実的なものとはいえない。そこ
で本研究では、3次元グラフィックスライブラリと3次元音場生成ライブラリを
融合した。作成したライブラリを用いることで、より現実感の得られる仮想空
間の構築が可能になる。
- (P-4) 単一ビュー/モードに基づくビジュアルプログラミング環境の構築
- 遠藤 浩通,
田中 二郎
(筑波大)
-
本論文では、プログラムの論理的構造と視覚表現を同時に操作することのでき
る''プリミティブ''によるプログラムの表現を提案し,それを用いて実装した
プロトタイプシステムLivePP-protoについて述べる.LivePP-protoでは、ビュー
と呼ばれる単一の領域上でプログラムの操作を行なうことができる.その特徴
を生かし,プログラムを自由に加工する例として,プログラムの部分的実行と,
自動ルール生成について考察する.
[PDF]
- ■[16:35-17:35]
論文発表III 「マルチモーダル・メディア」
座長:暦本 純一(SONY CSL)
- (P-5) マルチモーダル対話システムにおけるインタラクション機構
- 高橋 和子, 竹澤 寿幸 (ATR)
-
発話履歴の新しい格納/検索方式を使って,省略されたものを補完する機構を
提案しその形式化を行う.この方式では,過去の対話によって言及された語句
の中で,現発話に関係するすべてのものを組み込んだデータとして現発話が示
す対象を表す.このデータは発話ごとに内容が更新される.この機構によって,
インテラクティブ性の高い自然な対話を行うシステムが実現できる.
[PDF]
- (P-6) Interface Agentを用いたテレコミュニケーション支援システム
-
高橋 徹, 武田 英明, 西田 豊明 (奈良先端大)
-
本論文では、Interface Agentを利用して非同期的にネットワークコミュニケー
ションを行う会議支援システム、TelMeAシステムの提案を行う。このシステム
はネットワーク上におけるコミュニケーションの「場」の形成の支援を行うも
のである。各参加者は、自分の代理となるInterface Agentに対して台詞や表
情・身振りを記述したシナリオを編成する。システムにおける会議は、各
Interface Agent間のマルチモーダルな会話形式で実現される。
[PDF]
- [17:50-20:00]
ベストペーパー賞,ベストインタラクティブ発表賞表彰,懇親会
1999年3月5日(金)
- [9:00]
受付開始
- ■[9:30-11:00]
論文発表IV 「入出力技法」
- (P-7) PixelDoubler
- 増井 俊之 (SONY CSL)
-
解像度の低い表示装置上でより多くのピクセルを表示するための手法
PixelDoublerを提案する。画面を揺らしたり移動させたりすることにより実際
の表示装置の解像度より細かい画像を表示することが可能であるが、本稿では
表示装置を動かさなくても同様の効果が得られることを示し、その応用につい
ても述べる。
- (P-8) Turning Pointer 移動操作だけで指示方向を制御できるポインタ
- 古井 陽之助 (日本IBM)
-
本論文は、向きを制御するための機能を備えた新しいテレポインタ、
Turning Pointerについて述べる。Turning Pointerの機能は、マウ
スなどのポインティングデバイスの動きによってのみ制御され、マ
ウスボタンのクリックなどの操作を必要としないので、制御操作が
システムポインタに対する操作と衝突することがない。そのため両
者の機能を同時に使用することができる。
[PDF]
- (P-9) 空間描画動作同定に基づく立体プリミティブ入力インタフェース
-
安福 尚文, 佐賀 聡人 (室蘭工大)
-
人間は空間描画動作によって,3次元構造物の形状,大きさ,位置,姿
勢などを一度に相当程度まで表現することができる.このような自
然な表現法を3次元モデラのヒューマンインタフェースとして活用
できれば,より直感的かつ効率的な形状入力の実現が期待できる.
本論文では,このような考えから空間描画動作を活用した
立体プリミティブ入力インタフェースの基本的なアイディアを示す.
- ■[11:15-11:45]
インタラクティブセッションII(概要説明)
司会:椎尾 一郎(玉川大)
[11:45-12:45] - 昼食-
- ■[12:45-14:45]
インタラクティブセッションII
- (IB-1) 学習者の視点をとりいれたソフトウェアデザイン
- 楠 房子(科学技術振興事業団/多摩美術大),古橋昭夫,上田絵理,坂田純一郎,澤野鯛子(多摩美術大)
- (IB-2) 多次元データの視覚的ブラウジング検索システム
[PDF]
- 折茂栄美子,小池英樹(電通大)
- (IB-3) Multilingual Text-to-Speech system with active Auditory
User Interface for Microsoft(R) Windows(R)
- Takayuki Watanabe,Tuneyoshi Kamae and Tooru Kurihara(東大)
- (IB-4) 音楽音響信号に対するビートトラッキングのための拍認識
- 鈴木啓高,斉藤博昭,中西正和(慶大)
- (IB-5) 4次元データの提示方法に関する研究
[PDF]
- 村田 誠,橋本周司(早大)
- (IB-6) PCの障害の診断・修復機能をもつヘルプデスクシステム
[PDF]
- 半田 豊,後藤哲也,梶浦正浩,秋山浩一郎,高橋俊成(東芝)
- (IB-7) ソフトウェア・デザインにおける形態表現的アプローチ −遠隔協調学習環境のデザイン−
- 須永剛司,永井由美子(多摩美術大)
- (IB-8) 共感覚現象に基づく情念空間生成の試み
- 宮里 勉(ATR)
- (IB-9) VideoPassage: 引用可能なビデオメッセージ・システム
- 高田敏弘(NTT),原田康徳(NTT/科学技術振興事業団)
- (IB-10) 同室感通信システムのプロトタイプ
- 原田康徳(NTT/科学技術振興事業団)
- (IB-11) 手書きスケッチによるモデリングシステムTeddy
- 五十嵐健夫(東大),松岡 聡(東工大),田中英彦(東大)
- (IB-12) IconSticker: 紙アイコンによる情報交換
[PDF]
- 椎尾一郎(玉川大),美馬義亮(日本IBM)
- (IB-13) 知的ニュースリーダHISHOにおける話題検索機能の実現
- 小作浩美,内元清貴,村田真樹,井佐原均(通信総研)
- (IB-14) 複数視覚を用いた遠隔操作システムの研究
[PDF]
- 光井輝彰,大野尚則,丹羽義典(岐阜県工業技術センター)
- (IB-15) Multimedia-AIDE:マルチメディアデータを用いる思考支援システム
- 西本一志,間瀬健二(ATR)
- (IB-16) 非同期型バーチャル会議システムAVM
- 西本卓也,幸 英浩,川原毅彦,新美康永(京都工繊大)
- (IB-17) Pan-Tiltカメラを用いた実時間顔検出追跡システム
- 杉本岳夫,徐 剛,西田芳隆(立命館大)
- (IB-18) 拍手における感情助長システム
[PDF]
- 西村竜一(ATR)
- (IB-19) Webブラウザを利用したセンサノード群の3次元視覚化インタフェースの提案と実装
- 白石 陽,桜井利彦,鈴木英之,河野通宗,安西祐一郎(慶大)
- (IB-20) Javaアプレットのためのアニメーションヘルプ作成システム
[PDF]
- 三浦元喜,田中二郎(筑波大)
- (IB-21) 自律ロボットの利用によるインターネットの実空間への拡張
- 中野鐡兵,山田泰資,松坂要佐,東條剛史,古川賢司,久保田千太郎,小林哲則(早大)
- (IB-P1) TelMeA(テルミア):「Interface Agentを用いたテレコミュニケーション支援システム」
- 高橋 徹(奈良先端大)
- (IB-P2) モーションプロセッサ:「反射光画像を用いた3次元位置検出手法に関する検討」
- 沼崎俊一(東芝)
- (IB-P3)力覚ディスプレイSPIDARを用いた動的仮想世界の表現:
「力覚ディスプレイをもつ動的な仮想世界のための力積に基づくプロセス間通信」
- 長谷川 晶一(東工大)
- [注] (IB-P1,P2,P3)は論文発表内容に関するデモ.
- ■[15:00-16:00]
論文発表V 「知的インタフェース」
- (P-10)指紋認識に基づくユーザインタフェース
-
杉浦 淳,
古関 義幸 (NEC)
-
本論文では、指紋認識技術に基づくユーザインタフェース手法「指紋
UI」を提案する。指紋は個人特有の特徴パターンを持つため、主に個
人識別の手段として利用されてきた。本UIは、異なる人間の指紋の差
異だけなく、単一の人間の10指の指紋に差異があることを利用したも
のである。指紋UIでは、ユーザが入力デバイスを操作した(触った)指
の種類を指紋によって識別し、その指に割り当てられているデータや
コマンドに対応する処理を行なう。単一の入力デバイスであっても、
操作する指の種類によりシステムに異なる動作を行わせることが可能
であるため、あたかも自分の指にデータオブジェクトやコマンドを保
持しているかのような操作感が実現される。
- (P-11)反射光画像を用いた3次元位置検出手法に関する検討
- 沼崎 俊一, 森下 明, 梅木 直子, 土井 美和子 (東芝)
-
我々の開発した新しい画像入力デバイス、モーションプロセッサは、コンピュータ
への簡単で、直感的な入力方法をユーザに提供する。対象物に近赤外光を発光し、そ
の反射光を撮像することにより、背景から切り出された対象物の3次元形状を実時間
で取得できるため、ジェスチャ入力などを行うシステムを容易に構築できる。さら
に、本デバイスの持つ非線形性を補正することにより、より精度の高い距離情報を得
られる。補正モデルを作成し、対象物体の3次元位置検出を精度良く行えることを示
す。
- ■[16:15-17:45]
論文発表VI 「ハプティックインタフェース」
座長:山下 樹里(生命研)
- (P-12)力覚ディスプレイをもつ動的な仮想世界のための力積に基づくプロセス間通信
- 長谷川 晶一, 石井 雅博, 佐藤 誠, 小池 康晴 (東工大)
-
力覚提示システムは、「世界管理プロセス」と「力覚提示プロセス」に分けら
れる。硬い物体を表現するためには、力覚提示プロセスの更新を高速(1kHz程
度)に行う必要がある。一方、複雑な世界を表すために世界管理システムの更
新は低速に抑えたい。両者の通信方式として、世界管理プロセスが仮想空間の
形状特徴を力覚提示プロセスに送る手法が提案されている。しかし、この手法
では動的な世界の安定な更新ができなかった。本研究では力積に着目すること
で、動的な世界の更新を実現する。
- (P-13)共感覚を用いた擬似ハプタイゼーション
- 杉本 美香, 藤代 一成 (お茶の水女子大)
-
疑似力覚を用いて2次元のスカラ/ベクタデータを表現する疑似ハプタイゼーショ
ンシステムを開発した.本システムは,共感覚現象を用いて疑似力覚を発生さ
せることにより,特殊なインタラクションデバイスを必要とせずに,ハプタイ
ゼーション(情報の力覚表現)の環境をユーザに提供する.また,本システムは
各スカラの特徴量を計測し,マルチスカラを適切に視覚・疑似力覚情報へマッ
ピングする機能を併せもつ.
- (P-14)GraspCom -力覚を利用した双方向入出力デバイスの試作-
- 澤田 秀之, 鶴丸 朋史, 橋本 周司 (早大)
- [PDF]
- ■[17:45-17:55]
ベストインタラクティブ発表賞表彰,閉会の辞
[Interaction'99 Home]
Last modified: Mon Jul 5 09:34:01 JST 1999