情報処理学会 インタラクション2014

文献情報

タイトル
痙性斜頸患者に対するKinectを用いた姿勢評価システム
著者
  • 中村 拓人(電通大)
  • 西村 奈令大(電通大)
  • 旭 雄士(富山大)
  • 大山 彦光(順天堂大)
  • 佐藤 未知(電通大/JSPS)
  • 梶本 裕之(電通大/JST)
アブストラクト
説明画像

運動障害疾患の一つとして知られる痙性斜頸の症状評価には、現在Tsui ScoreやTWSTRSなどいくつか評価方法が存在する。これらは医師の目視により行われているため、評価者によって基準が異なり、評価者が同一でないデータ同士を比較することが難しいという問題がある。痙性斜頸のように現在確たる治療法がなく今後も新しい治療法開発が必要とされる疾患においてはより再現性の高い、客観性の高い症状評価手法を確立する必要がある。そこで本研究はリアルタイムに3次元計測が可能なKinectを用いて、斜頸疾患に対し正確で再現性のある姿勢評価を実現することを目的とする。本稿で製作したシステムは患者の顔認識、顔の角度の計測、表示を行い、Tsui ScaleやTWSTRSへ適用させることが出来る。頭部の回転に対して医師の目視との精度の比較を行ったところ、本システムは不得意な回転軸がなく、十分な計測精度を持つことが確認された。

雑誌名
インタラクション2014論文集
© 情報処理学会 2014
論文ID
A0-4
ページ
151 ~ 157
発行日
2014年2月20日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
E-mail