情報処理学会 インタラクション2015

文献情報

タイトル
端末を把持する手への触覚刺激による操作指への押下・凹凸感呈示
著者
  • 荒井 観(NEC)
  • 木曽 宏顕(NEC)
  • 村田 一仁(NEC)
アブストラクト
説明画像

タッチパネルを操作する指に触覚刺激を呈示する代わりに,端末を把持する指や掌に触覚刺激を呈示することでハードボタンの押下感や凹凸感を再現する触覚情報呈示端末を開発した.仮説として,タッチパネルの操作に応じて変化する視覚情報とともに端末を把持する手にピストンによる触覚刺激が呈示されることで,実際には刺激が呈示されていない端末を操作する手の指にもその触覚情報が知覚されることが考えられた.そこで,ハードボタンの押下感呈示アプリケーションを開発して実験的に仮説を検討した結果,7名中4名の被験者が把持する手に刺激を与えているにもかかわらず,操作指にも何らかの触覚情報を知覚していた.提案した刺激呈示手法により,触覚刺激呈示場所を代替するだけでなく,錯覚的に操作指に触覚情報を与えられる可能性が示唆された.

雑誌名
インタラクション2015論文集
© 情報処理学会 2015
論文ID
A52
ページ
343 ~ 348
発行日
2015年2月26日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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