文献情報
タイトル | |
---|---|
ぬくもり通信: 親密な遠隔コミュニケーションを支援する双方向デバイスの提案 | |
著者 | |
|
|
アブストラクト | |
人と人の対面コミュニケーションは,言語情報と共に相手の表情や身振りなどの非言語情報を交換する豊かなコミュニケーションである.また,現代の遠隔地コミュニケーションは,対面コミュニケーションと同様な表情や身振りなど視覚情報の交換も可能になり,豊かなコミュニケーションが実現している.本研究では,現代の遠隔地コミュニケーションの視覚情報に含まれない非言語情報に着目し,対面コミュニケーションにおいてのみ可能であった”ぬくもり”を交換する双方向コミュニケーションデバイス「ぬくもり通信」を開発する.ぬくもり通信は卵形のインタフェースで様々な色のLEDが光る仕組みになっている.この光は加速度センサで検出した傾斜によって発光デバイスの発光状態を制御し,フルカラーで光るシステムである.卵形の半分から上は自分の傾けて変化させたLEDの色,卵形の下半分は通信相手の傾けて変化させたLEDの色が反映されるようになっている.相手の色に合わせるか合わせないかの選択がデバイスの色に反映するのでお互いの思いやりの気持ちの量が判断できる.この思いやりの量をカウントし,一定値を超えるとヒーターが作動することで卵形インタフェースが温かくなる仕組みになっている.対人でしか感じられないぬくもりを仮想空間で交換し,双方向のより親密な遠隔地同期コミュニケーションの実現と,遠隔地コミュニケーションにおいても対面コミュニケーションのような豊かなコミュニケーションを目指す. |
|
雑誌名 | |
インタラクション2015論文集 © 情報処理学会 2015 |
|
論文ID | |
A72 | |
ページ | |
426 ~ 429 | |
発行日 | |
2015年2月26日 | |
発行所 | |
発行人 | 一般社団法人 情報処理学会 |
住所 | 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F |
TEL. | 東京 (03) 3518-8374 (代表) |
sig@ipsj.or.jp |