文献情報
タイトル | |
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AnimE-Lise: 日本アニメを模した人物誇張映像のライブ合成 | |
著者 | |
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アブストラクト | |
日本のアニメでは,手前のものを実際よりも大きく描くことにより,人物の遠近感を誇張する表現が使われ,視聴者により強い印象を与えるという効果がある.この誇張を3D CGで実現した手法にE-IMPACTがあり,手描きアニメだけでなく,CGでも人物の遠近感を誇張することが好まれることが分かっている.しかし,実写映像における3次元的な透視変換を考慮した誇張については,まだ検討されていない.そこで本稿では,E-IMPACTの考え方を実写に適用する際の問題点を明らかにし,実写映像において人物の遠近感をリアルタイムに誇張するシステムを提案する.Microsoft社製のKinect for Windows v2を使い,深度情報や人物の骨格情報をもとに人物の骨格構造を把握した.そして,ある関節を基準として手前の部分に擬似カメラを設置する.2つのカメラからの画像を合成することにより,リアルタイムに誇張された映像を実現した.このシステムを展示会で公開し,300人の人に体験してもらった.体験者が誇張された映像を写真に収めたり,身体だけでなく手に持っているものまでも誇張させようとしていたりする姿が多く見受けられ,デジタルサイネージへの有用性が示唆された. |
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雑誌名 | |
インタラクション2015論文集 © 情報処理学会 2015 |
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論文ID | |
C35 | |
ページ | |
851 ~ 856 | |
発行日 | |
2015年2月26日 | |
発行所 | |
発行人 | 一般社団法人 情報処理学会 |
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