情報処理学会 インタラクション2016

文献情報

タイトル
文章作成過程における棄却テキスト断片の活用に関する一検討
著者
  • 生田 泰章(北陸先端大)
  • 才記 駿平(北陸先端大)
  • 西本 一志(北陸先端大)
アブストラクト
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従来,知識の再活用に関する研究が多数行われてきた.これらの研究における再活用の対象は,その有用性が認識されている知識であり,ほとんどの場合,論文や技術資料などとして形式的に記録されているものである.一方,そのような「有用な知識」を構築する過程で,いったん生成されたにもかかわらず,主題にそぐわないなどの理由で棄却される情報(たとえば論文執筆において,いったん執筆したものの最終的に削除されたパラグラフなど)も多く存在する.このような棄却情報も,主題が異なれば有用な知識として活用できる可能性があるが,従来このような棄却情報を蓄積し,活用する試みはなされてこなかった.本稿では,このような棄却情報の活用に向けた基礎的検討として,文章作成を対象とし,その過程において執筆者が削除したテキスト断片を収集・分析することで,棄却情報活用の可能性と,その適切な収集方法について検討する.

雑誌名
インタラクション2016論文集
© 情報処理学会 2016
論文ID
1B35
ページ
302-305
発行日
2016年2月24日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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