情報処理学会 インタラクション2018

文献情報

タイトル
実世界型電子付箋のためのARKitを用いた自己位置認識による紙付箋認識について
著者
  • 伊藤 栄俊(名工大)
  • 大囿 忠親(名工大)
  • 新谷 虎松(名工大)
アブストラクト
説明画像

我々は,実世界型電子付箋システムMahocaを開発している.Mahocaでは,物理付箋と電子付箋の双方を用いた会議の支援を行っている.本稿では,Mahocaにおける物理付箋の電子化の際に,物理付箋の位置に電子付箋を自動で配置するシステムの開発を行った.本研究の特色は,付箋の位置合わせの際に,ARKitを利用した現実空間にもとづき行った.これにより,簡便な方法で現実空間と仮想空間の位置合わせを実現した.タッチパネル等のセンサーを含む特殊なディスプレイ上に投影された画面に対して行うわけではない.水平な机の上にプロジェクターで投影した画面の枠内に存在する物理付箋に対して,物理付箋の置かれた位置に変換された電子付箋を配置する.位置合わせの評価を行ったところ,水平方向に対して平均0.9cm,垂直方向に平均2.0cmほどの誤差が生じる結果となった.よって,本手法により,物理付箋の置かれた位置に電子付箋を配置することが可能であることが示された.

雑誌名
インタラクション2018論文集
© 情報処理学会 2018
論文ID
1A16
ページ
244-248
発行日
2018年2月26日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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