情報処理学会 インタラクション2018

文献情報

タイトル
スライドインによるスマートウォッチ向けの文字入力手法
著者
  • 秋田 光平(名城大)
  • 田中 敏光(名城大)
  • 佐川 雄二(名城大)
アブストラクト
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スマートウォッチに適した専有面積が小さい文字入力手法を開発した.この手法では平仮名の50音表に基づき,行と段を順に指定することで1文字を入力する.このために,画面の左辺・上辺・右辺をそれぞれ2分割し,各区画に2つの行を割り当てる.そして,区画を横切るようにスライドイン(画面の外にタッチし,そのまま画面内に指を滑らせる動作)を行う.この方法だと幅2mmの領域で指先の通過を検出できる.指先が通過した瞬間に画面が2分割され,それぞれにスライドインした区画に割り当てられている行の名前が1つずつ表示される.そのまま指を選択したい側に移動し,背景が緑色に変わってから指を離せば,その行が選択できる.すると,選んだ行に属する平仮名5文字が画面に大きく表示されるので,いずれかをタップすることで,1文字の入力が完了する.濁音/半濁音/拗音には,平仮名が表示された状態でボタン操作により切り替える.画面の表示に従うことで,初心者でも容易に文字を入力することできる.実験では,最初の25文字を20.6[CPM:Character Per Minute]で入力できた.熟練者は67.7[CPM」で入力することができた.また,システムの画面専有率は1.6インチ正方形画面で26.4%である.

雑誌名
インタラクション2018論文集
© 情報処理学会 2018
論文ID
1B24
ページ
276-281
発行日
2018年2月26日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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