情報処理学会 インタラクション2018

文献情報

タイトル
防災計画における合意形成のための津波避難行動シミュレーションシステムの開発
著者
  • 川合 康央(文教大)
  • 海津 ゆりえ(文教大)
  • 河原 健太(文教大)
  • 大渕 遥平(文教大)
  • 大塚 哲史(文教大)
  • 富松 栞里(文教大)
アブストラクト
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本研究は,地方自治体の防災計画に資する津波避難行動シミュレーションシステムを,ゲームエンジンを用いて開発を行ったものである.地方自治体は津波ハザードマップを国や県の津波予想データをもとにして作成しているが,その元となるデータを用いて街路レベルで避難計画を作成することは難しい.本研究では,最も近い避難場所へ自律的に避難行動を行うエージェントを大規模に作成し,避難者が被災する個所を特定する.提案したシステムを用いたシミュレーションの結果,津波に挟まれる街路や津波側に避難する経路があることが明らかとなった.本システムは,低コストでの開発が可能であり,地方自治体と地域住民が自由に使用でき,津波避難ビルの新規指定や災害時の避難経路指定など,防災計画を検討する際に有効なツールになると考えられる.

雑誌名
インタラクション2018論文集
© 情報処理学会 2018
論文ID
3B58
ページ
1099-1104
発行日
2018年2月26日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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