文献情報
タイトル | |
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大規模フィールドスタディに基づく年齢層別のタッチ・タンジブル・ジェスチャUIを用いたパブリックディスプレイの利用特性 | |
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アブストラクト | |
本研究は,人々がタッチ・タンジブル・ジェスチャUIを用いたパブリックディスプレイをどう利用し,年齢がこの利用に影響を及ぼすのかどうかを探求する.ミュージアムに設置された8つの体験型展示(タッチUI3つ,タンジブルUI3つ,ジェスチャUI2つ)を観察の場とした,通算約31ヶ月に渡るフィールドスタディを実施した.10~70歳以上までの7つの年齢層に分けられた一般者の大規模なデータ(8405人分の行動データと1203人分のアンケート回答)を収集・分析し,以下のことが明らかになった.(1年齢層による違い(検定統計量に基づく検討):10代はパブリックディスプレイ空間に入る割合が最も低かった;ディスプレイ空間に入ってから操作するまでに要する時間は,年齢の上昇に伴って長くなった;10代と70歳以上は,ディスプレイ空間に他者と一緒により長く滞在した.一方,関与や好みに関しては,年齢層間の差は小さかった.(2UIによる違い(検定統計量に基づかない検討):パブリックディスプレイ空間に入った来場者の割合はタッチUIで高く,パブリックディスプレイを操作した来場者の割合はジェスチャUIで低かった.UIタイプごとに複数のアプリケーションのデータを収集したため,本研究の知見はアプリケーション(コンテンツ)に依存していない. |
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雑誌名 | |
インタラクション2018論文集 © 情報処理学会 2018 |
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論文ID | |
INT18005 | |
ページ | |
35-44 | |
発行日 | |
2018年2月26日 | |
発行所 | |
発行人 | 一般社団法人 情報処理学会 |
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