情報処理学会 インタラクション2018

文献情報

タイトル
家族介護者間の情報共有が家庭内コミュニケーションに及ぼす影響
著者
  • 山下 直美(NTT)
  • 葛岡 英明(筑波大)
  • 平田 圭二(はこだて未来大)
  • 荒牧 英治(NAIST)
  • 工藤 喬(阪大)
  • 服部 一樹(筑波大)
アブストラクト
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これまでの研究から,トラッキング技術には家庭内介護や家族介護者と患者の人間関係を改善させる効果があることがわかっている.本論文では,トラッキングツールで蓄積した介護記録(介護の体験談と患者の健康状態)を他の家族介護者と共有することが,介護や家庭内のコミュニケーションに与える影響について調査する。従来の研究は,家族介護者同士で情報共有することが有益であることを示唆しているが,介護記録は患者に関する個人的な情報も含むため,患者が介護者に反感を抱いたり,信頼関係を損なってしまう可能性がある.こうした課題に取り組むために,以前に開発したトラッキングツールに共有機能を組み込み,うつ病の患者を介護する家族介護者に対して,ホームユース調査を実施した.その結果,共有機能は家族介護者のみならず患者にも好影響を及ぼすことや,普段なら家庭内で話しづらい病気に関する話題について介護者と患者が話し合い易くさせる効果があることがわかった.

雑誌名
インタラクション2018論文集
© 情報処理学会 2018
論文ID
INT18006
ページ
45-54
発行日
2018年2月26日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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