情報処理学会 インタラクション2019

文献情報

タイトル
CompoundViewer:視界分割を用いた空間表現手法による複数の3次元的な空間把握の検証
著者
  • 本信 敏学(和歌山大)
  • 吉野 孝(和歌山大)
アブストラクト
説明画像

我々は,視界分割を用いた空間表現システム「CompoundViewer」を開発した.CompoundViewer は,異なる複数の空間の映像を並べて表示する頭部運動追従型両眼視覚提示システムである.CompoundViewer は,ディスプレイの画面分割のような平面的な表現ではなく,人間の視界を分割して複数の立体的な空間を表現する.我々はVR HMD を介して,擬似的に人間の視界を複数に分割する.分割した視界にそれぞれ異なる空間の映像を投影する.それにより,複数の空間内の様子をユーザに提示することができる.本研究では,VR 技術を用いて複数の空間内に自分の視点が存在するように表現することで,複数空間に存在する視点から複数の立体的な空間を把握できる仕組みを提案する.また,提案手法を実装した「CompoundViewer」を開発し,実験を行った.複数空間におけるユーザの空間把握能力を検証するために,「複数の空間における対象物を見たときの反応」「複数の空間のアバターの行動に対する反応」の評価を行った.実験の結果により,提案手法による複数の立体的な空間を把握できる可能性があることが分かった.

雑誌名
インタラクション2019論文集
© 情報処理学会 2019
論文ID
1A-00
ページ
169-174
発行日
2019年2月27日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
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