情報処理学会 インタラクション2019

文献情報

タイトル
VujaDessin:ぼかしモチーフ画像の提示によるデッサン学習支援システムの提案
著者
  • 土屋 龍一(北陸先端大)
  • 高島 健太郎(北陸先端大)
  • 西本 一志(北陸先端大)
アブストラクト
説明画像

いわゆる「お絵かき」と呼ばれる創造活動は,その導入容易性や社会的価値にも関わらず,苦手意識を持つ人が少なくない.そのため,今日まで様々なイラスト描画技術支援のシステムが研究開発されてきた.しかし,初心者の陥りやすい「全体を見ながら描けていない」「ものを見たままに描けない」という問題は依然として解決されていない.この問題の一因として,描画対象の詳細が最初からすべて見えてしまっていることがあるのではないかと我々は考えた.すなわち,最初から細部まですべて見えることにより,バランスをとる上で重要な「全体の形を大まかにとる」ことよりも,詳細の箇所に注目・描画してしまい,結果として全体のバランスが崩れた絵になってしまうのではないかという仮説である.そこで本研究では,初心者特有のこの問題に対して,ぼかしをかけたモチーフ画像を利用する.モチーフの詳細をわからなくすることにより,初心者の陥りやすい問題を回避し,バランスのとれた絵を描画できるようなシステムを開発し,その有効性の検討を行った.

雑誌名
インタラクション2019論文集
© 情報処理学会 2019
論文ID
2B-14
ページ
521-525
発行日
2019年2月27日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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