インタラクション2019 プログラム編成にあたって
インタラクション2019 プログラム委員長 小川 剛史(東京大学)
インタラクションでは、これまで常に新たな試みが実施され大変素晴らしいと感じています。一方で、いいものを継続することで定着させ、共通の認識として定着させることも重要だと考えております。そこで、インタラクション2019では、昨年の認識を定着させるべく大きな改革は行わず、今年も3つのカテゴリで発表を募集し、各カテゴリの名称を、登壇発表、インタラクティブ発表(デモ)、インタラクティブ発表(ポスター)としました。
プログラム委員会について
今年もこれまでのプログラム委員会の構成を引き継ぎました。メタ査読者として複数の論文を俯瞰するチーフプログラム委員(17名)と、個々の論文の詳細な査読を担当するプログラム委員(81名)、委員長、副委員長を含めた100名からなるプログラム委員会で、審査にあたりました。
各チーフプログラム委員は、プログラム委員からの査読結果を踏まえ、オンラインで議論を行い、採否判定案を作成します。その上で、チーフプログラム委員の採否判定会議を2018年12月4日~5日にかけて開催し、十分な議論を経て、登壇発表の採択論文を決定しました。
登壇発表について
登壇発表には34本の投稿があり、前述したプログラム委員会の厳密な査読と議論を経て、18本を採択しました。 一部のボーダーライン上の論文にはShepherdingを行い、チーフプログラム委員が論文の改善を個別に確認した上で採録しました。Shepherdingを通して、新規性は高いが発展途上の論文を積極的に採択し、インタラクションコミュニティの活性化に配慮しました。なお、インタラクション2019では、1本の投稿に対する査読者を増やし、チーフプログラム委員1名、プログラム委員5名でチェックしました。採択となった18件の研究はどれも素晴らしいものですし、昨年に引き続き、論文誌「インタラクションの理解および基盤・応用技術」特集(2019年2月刊行)にて評価の高かった論文2件も招待しておりますので、当日は活発な議論が行われることと期待しております。
インタラクティブ発表
インタラクティブ発表では厳密な査読は行いませんが、特に優れた発表である「プレミアム発表」や、研究や論文の質に著しい問題のある問題論文を発見するために、全チーフプログラム委員/プログラム委員がスクリーニングを行いました。その結果、215本の投稿から、40本をプレミアム発表、171本を一般発表として採択しました。プレミアム発表は、プログラム委員会選出のインタラクティブ発表賞の候補となり、発表当日にチーフプログラム委員団の巡回審査を経て受賞が決定します。
昨年に引き続き、過去最大規模の採択件数(211件)となり、インタラクションコミュニティの盛況を象徴しているように思われます。また今年はインタラクティブ発表(ポスター)への投稿が昨年から40%増となりました。昨年に追加された新しい投稿カテゴリが定着してきたものと思われます。
招待講演について
インタラクション2019では、ドラマ「金田一少年の事件簿」や映画「20世紀少年」など数々の有名作品を手がけておられる堤幸彦監督をお招きし、「堤幸彦とそのグループ的映像表現最前線〜いくつかの作品事例を通じて〜」というタイトルで、ご講演いただきます。最新の制作事例を踏まえながら、表現する側、その表現を受け取る側、双方の視点から映像表現に関してご解説いただきます。
インタラクション2019 プログラム委員会
- プログラム委員長
- 小川 剛史(東京大学)
- プログラム副委員長
- 志築 文太郎(筑波大学)
- チーフプログラム委員
- 伊藤 貴之(お茶の水女子大学)
- 木村 朝子(立命館大学)
- 河野 恭之(関西学院大学)
- 坂本 大介(北海道大学)
- 高嶋 和毅(東北大学)
- 塚田 浩二(はこだて未来大学)
- 中西 英之(大阪大学)
- 水野 慎士(愛知工業大学)
- 吉野 孝(和歌山大学)
- 伊藤 雄一(大阪大学)
- 倉本 到(大阪大学)
- 後藤 真孝(産業技術総合研究所)
- 角 康之(はこだて未来大学)
- 竹川 佳成(はこだて未来大学)
- 寺田 努
(神戸大学/科学技術振興機構さきがけ) - 福本 雅朗(Microsoft Research)
- 山下 直美(NTT)
- プログラム委員
- 秋田 純一(金沢大学)
- 綾塚 祐二(クレスコ)
- 石井 亮(NTT)
- 市村 哲(大妻女子大学)
- 井上 亮文(東京工科大学)
- 井村 誠孝(関西学院大学)
- 内海 章(ATR)
- 岡田 昌也(九州大学)
- 筧 康明(東京大学)
- 加藤 淳(産業技術総合研究所)
- 金井 秀明
(北陸先端科学技術大学院大学) - 金箱 淳一(女子美術大学)
- 北原 格(筑波大学)
- 葛岡 英明(筑波大学)
- 神田 智子(大阪工業大学)
- 澤田 秀之(早稲田大学)
- 柴田 博仁(富士ゼロックス)
- 杉浦 裕太(慶應義塾大学)
- 杉本 麻樹(慶應義塾大学)
- 鈴木 浩(神奈川工科大学)
- 田中 一晶(京都工芸繊維大学)
- 佃 洸摂(産業技術総合研究所)
- 戸田 真志(熊本大学)
- 中野 倫靖(産業技術総合研究所)
- 中村 裕美(産業技術総合研究所)
- 西本 一志
(北陸先端科学技術大学院大学) - 野間 春生(立命館大学)
- 橋本 直(明治大学)
- 羽田 久一(東京工科大学)
- 平井 重行(京都産業大学)
- 藤澤 誠(筑波大学)
- 細部 博史(法政大学)
- 松村 耕平(立命館大学)
- 丸山 一貴(明星大学)
- 三上 浩司(東京工科大学)
- 宮田 一乘
(北陸先端科学技術大学院大学) - 望月 茂徳(立命館大学)
- 山中 祥太(ヤフー)
- 山本 岳洋(京都大学)
- 吉田 成朗(東京大学)
- 渡邉 英徳(東京大学)
- 阿倍 博信(東京電機大学)
- 五十嵐 悠紀(明治大学)
- 磯山 直也(神戸大学)
- 伊藤 正彦(東大/NICT)
- 井上 智雄(筑波大学)
- 牛尼 剛聡(九州大学)
- 大槻 麻衣(筑波大学)
- 岡本 昌之(トヨタ自動車)
- 梶本 裕之(電気通信大学)
- 加藤 直樹(東京学芸大学)
- 金谷 一朗
(長崎県立大学シーボルト校) - 神原 誠之
(奈良先端科学技術大学院大学) - 楠 房子(多摩美術大学)
- 栗原 一貴(津田塾大学)
- 酒田 信親
(奈良先端科学技術大学院大学)
塩見 昌裕
(ATR)- 新西 誠人(リコー)
- 杉原 太郎(岡山大学)
- 鈴木 健嗣(筑波大学)
- 竹内 勇剛(静岡大学)
- 塚田 晃司(和歌山大学)
- 寺田 和憲
(岐阜大/Univ. of Southern California)
苗村 健
(東京大学)- 中村 聡史(明治大学)
- 西田 健志(神戸大学)
- 野嶋 琢也(電気通信大学)
- 橋田 朋子(早稲田大学)
- 長谷川 晶一(東京工業大学)
- 濱崎 雅弘(産業技術総合研究所)
- 福島 拓(大阪工業大学)
- 藤波 香織(東京農工大学)
- 益子 宗(楽天株式会社/筑波大学)
- 的場 ひろし(静岡文化芸術大学)
- 三浦 元喜(九州工業大学)
- 水口 充(京都産業大学)
- 村尾 和哉(立命館大学)
- 森脇 裕之(多摩美術大学)
- 山本 豪志朗(京都大学)
- 湯浅 将英(湘南工科大学)
- 暦本 純一(東大/ソニーCSL)