情報処理学会 インタラクション2020

文献情報

タイトル
話者自身の音声を利用したスピーチプライバシー技術の提案
著者
  • 川畑 尚也(沖電気)
  • 藤枝 大(沖電気)
アブストラクト
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近年,会話の内容や個人情報が周囲の第三者に聞こえ,情報が漏洩することが問題になっている.会話内容の漏洩を防ぐスピーチプライバシーを実現するために,様々な方法が提案されている.スピーチプライバシーを実現するために最も良い方法は,壁や衝立などの遮音壁を設置する方法であるが,設置時のコストや導入時に大規模な工事が必要という問題がある.遮音壁とは別の方法として,音のマスキング効果を利用した方法がある.音のマスキング効果を利用した方式は,低価格で設置も遮音壁を設置するよりも簡単に導入できる.本論文では,話者自身の音声を変形せずに長いフレーム長でデータベースに蓄積し,データベースから過去のフレーム信号を複数フレーム選択して,選択したフレームを重畳することでマスカーを生成する手法を提案する.提案法の有効性を確認するために評価実験を行い,提案法は従来法よりもマスキング効果は良く,聞き心地は従来法と同等になることを確認した.

雑誌名
インタラクション2020論文集
© 情報処理学会 2020
論文ID
1A-11
ページ
221-226
発行日
2020年3月2日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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