情報処理学会 インタラクション2020

文献情報

タイトル
接触を伴う情報提示は説明対象の「かわいい」印象を強くするか?
著者
  • 岡田 優花(ATR/同志社大)
  • 木本 充彦(ATR/慶應義塾大学)
  • 飯尾 尊優(ATR/筑波大学/JST さきがけ)
  • 下原 勝憲(ATR/同志社大)
  • 塩見 昌裕(ATR)
アブストラクト
説明画像

ロボットやエージェントによる情報提示を行う際,その身体動作によって説明対象に対する印象が変化する.本研究では,相手に対して説明対象の「かわいい」印象をより強くするための身体動作として,接触動作に着目した.人は「かわいい」対象に対して接近要求を抱くことが知られており,接触動作はその対象に対して最も接近した状況を表出できるためである.また,「かわいい」と感じる度合いが強いほどより強い接触動作が発生することも知られていることから,本研究では動作の動きの強さ,いわば激しさにも着目した.接触を伴う情報提示が説明対象の「かわいい」印象に与える影響を検証するため,身体動作条件(非接触・接触)および動き条件(通常・激しい)を設定し,ぬいぐるみに関する情報提示を行うロボットを用いた被験者実験を実施した.実験の結果,緩やかな動きの場合には接触を伴う情報提示が非接触での情報提示よりも「かわいい」と感じる度合いが有意に高くなること,および非接触での情報提示を行う際には激しい動きの方が通常の動きよりも「かわいい」と感じる度合いが有意に高くなることが示された.

雑誌名
インタラクション2020論文集
© 情報処理学会 2020
論文ID
1P-73
ページ
446-447
発行日
2020年3月2日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
E-mail