情報処理学会 インタラクション2020

文献情報

タイトル
犬が記憶を呼び起こすきっかけとなる感覚の検証
著者
  • 藤原 志帆(宮城大)
  • 鈴木 優(宮城大)
アブストラクト
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近年,ペットを飼う効果・効用が科学的に実証されてきており,人とペットが共生することは人の心身の健康に良い影響を与えることが明らかになっている.人とペットの双方が快適に共生するためには,人だけではなく動物にも暮らしやすい環境にする必要があると考える.そのためには,動物自身が外界をどう認知しているのかを人が知らなければならない.人が自身の外界を認知する場合,そのプロセスは感覚と記憶が関連する.動物も人と同じ仕組みで外界を認知しているのならば,認知プロセスの中に感覚と記憶が関係してくると考えられる.動物がどの感覚から得られる情報を用いて記憶を呼び起こし,ものの使い方を判断しているのかを明らかにすることができれば,ものごとに使い方を示唆する知覚可能な手掛かりとしてものの見た目や音,匂い等を統一することができるようになる.そこで,本研究では,動物が自身の外界を認知するとき,記憶を呼び起こすきっかけを与える感覚はどの感覚なのかを明らかにする.これによって,動物が感覚的にものを理解しやすくなり,人だけではなく動物もより暮らしやすい環境を構築することができるようになる.

雑誌名
インタラクション2020論文集
© 情報処理学会 2020
論文ID
1P-87
ページ
498-503
発行日
2020年3月2日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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