情報処理学会 インタラクション2020

文献情報

タイトル
地図グラフデータ内のトポロジー誤り発見・修正のためのインタラクション手法
著者
  • 林 大悟(東北大)
  • 藤田 和之(東北大)
  • 原 航太郎(シンガポールマネジメント大)
  • 高嶋 和毅(東北大)
  • 北村 喜文(東北大)
アブストラクト
説明画像

地図情報のグラフデータ共同編集において,ユーザのトポロジーの誤りを素早く発見・修正することを可能にするため,グラフ要素同士の密集によるオクルージョンの解決と階層間の接続を可視化するインタフェースを提案する.提案インタフェースでは,視覚効果にバネのメタファを取り入れ,ユーザのインタラクションに応じた一時的なレイアウトの変更を行う2つの手法を設計する.まず1つ目のRepel Significationでは,ユーザのドラッグ・ズーム操作時にオクルージョンが生じている箇所を振動するように表示させることで,誤りを含む可能性が高い領域を強調させる.また,2つ目のRepel Expansionでは,オクルージョンの含まれるグラフ要素をユーザがクリック可能にするため,カーソルを要素に近づけると,その付近に遮蔽されていた要素と,他階層と接続されている要素を出現させる.これら2つを組み合わせることで,ユーザは通常のインタラクションや地図操作を継続するだけで,地図が持つトポロジー情報と各要素の位置情報を破壊することなく,それらのエラー箇所が発見しやすくなり,より効率的なグラフデータの編集が可能になる.

雑誌名
インタラクション2020論文集
© 情報処理学会 2020
論文ID
2B-41
ページ
639-641
発行日
2020年3月2日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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