文献情報
タイトル | |
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多様な情報取得を促すインタフェースの提案 | |
著者 | |
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アブストラクト | |
Webを用いた探索では,自分の関心の強いものだけを得るような,タコツボ的探索となることが指摘されている[1].そこで本研究では,Webの利用によって生まれたタコツボ的探索を防ぐことで,多様な情報取得を促すことを目的とする.またそのために,探索と読みの2つの作業を明確に分離した「探索読み分離型インタフェース」を作成した.従来のインタフェースでは,探索中に複数の読みたい記事が見つかったとしても,1つずつの記事の閲覧を行うのが一般的であった.そのため,ある記事を閲覧している最中に,優先度が低い記事は,忘れられたり,興味が失われたりしたと考えられる.しかし作成したインタフェースでは,探索と読みの作業をそれぞれまとめて行うことを可能とした.これにより,探索中に得られた興味が失われる前に,興味をもった全ての記事を記録することが可能となった.実験では,従来のWebのインタフェースと作成したインタフェースを用いて,インタフェースの違いが情報探索の内容に与える影響について調査を行った.その結果,探索読み分離型インタフェースを利用することで,多様な情報取得を促すことが示唆された.また実験を通して,対象コンテンツへアクセスするかの選択は,コンテンツへのアクセスコスト(アクセスしやすさ)と,探索を通して変化する興味の強さを総合的に判断して行われることが示唆された. |
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雑誌名 | |
インタラクション2020論文集 © 情報処理学会 2020 |
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論文ID | |
3B-14 | |
ページ | |
855-860 | |
発行日 | |
2020年3月2日 | |
発行所 | |
発行人 | 一般社団法人 情報処理学会 |
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