文献情報
タイトル | |
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自己効力感の向上のためのウェアラブルTA行動記録システムの開発 | |
著者 | |
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アブストラクト | |
本研究では,Teaching Assistant(以下,TAとする)の自己効力感の向上のためのウェアラブルTA行動記録システムを開発した.経験の浅いTAは教育補助者として未熟な状態であり,失敗経験を繰り返すことで学習性無力感に陥る危険性がある.一方で,成功経験の振り返りはTAの自己効力感の向上を促す効果があると考えられる.そこで,TAが成功経験の振り返りを行うためのシステムを開発する.講義中のTAにウェアラブルデバイスを装着し,講義中の行動と学生への対応の自己評価,視野映像を記録する.TAの講義中の行動を行動データを用いて推定することで,学生への対応を行っていた時間を特定する.学生への対応のうち,自己評価結果の高いものをTAの成功経験とし,その際の視野映像を振り返りに用いることで,TAの自己効力感の向上を促す.実際の講義に開発したウェアラブルデバイスを導入し,システムによるTAの行動の推定精度を調査した.その結果,提案した行動推定の手法では,TAの個人差や周囲の環境の影響で,精度が安定しないことがわかった.今後,TAの行動推定の精度を向上させる手法を検討し,振り返りによるTAの自己効力感の向上を促す実験を行う. |
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雑誌名 | |
インタラクション2020論文集 © 情報処理学会 2020 |
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論文ID | |
3P-74 | |
ページ | |
1047-1052 | |
発行日 | |
2020年3月2日 | |
発行所 | |
発行人 | 一般社団法人 情報処理学会 |
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