情報処理学会 インタラクション2020

文献情報

タイトル
ARコンテンツにおける影と音の錯覚に関する研究
著者
  • 細井 一成(電通大)
  • 児玉 幸子(電通大)
アブストラクト
説明画像

近年,リアルとバーチャルを融合させる技術が注目を集め,その例となるプロジェクションマッピングや,変幻灯は,魅力的な視覚体験を生み出しているが,3次元上の効果については実現していない.そこで本研究では物体の位置の推測に対して大きな手掛かりとなっている陰影を,ARで表現し,実物体の影に適応することにより,新たな視覚体験が得られないか実験し,得られた結果をもとにARコンテンツの開発を目指した.実験結果からARの影情報が周辺より低輝度の特性を有していた場合,影が移動すると,実物体の奥行運動知覚を高い確率でもたらすことが示され,AR情報が実物体の知覚にも変調することを示した.今後は制作した映像作品のような表現が舞台演出や動画の表現の手助けになることが期待される.

雑誌名
インタラクション2020論文集
© 情報処理学会 2020
論文ID
3P-80
ページ
1074-1076
発行日
2020年3月2日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
E-mail