情報処理学会 インタラクション2021

文献情報

タイトル
空間音響を用いた仮想的な方向感が付与された音が通知の記憶性に与える効果
著者
  • 飯塚 陸斗(筑波大)
  • 川口 一画(筑波大)
アブストラクト
説明画像

人々はPCやスマートフォン等のデバイスから画面中のポップアップや音,振動を用いた通知を介して情報を受け取る.音による通知は視覚情報が占有される作業を行っている際に,その妨げになりにくいという特徴を持つ.既存の研究は,音による通知において,音を聴いて即時的に何の通知であるかを弁別できることや音と情報を対応づける学習性を向上させる音の質的性質の設計に着目されてきた.これに対し,本研究では何らかの作業下における音による通知を想定した時,作業中に何の通知を受け取ったかを記憶しておくことで効率的に作業を行えるのではないかと考え,音による通知において記憶性を高めることに着目した.我々はワーキングメモリに関する知見を考慮し,記憶性を高めるアプローチとして通知に用いる音に仮想的な方向感を持たせる手法を提案した.本研究では実際に仮想的な方向感を持った通知が記憶性を向上させるかどうかを検証するための実験を行った.実験において,方向感を持つ通知と持たない通知で比較を行った.仮想的な方向感を持った通知は記憶性を向上させる可能性が実験によって示された.

雑誌名
インタラクション2022論文集
© 情報処理学会 2022
論文ID
4D02
ページ
516-521
発行日
2022年2月21日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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