情報処理学会 インタラクション2021

文献情報

タイトル
マスクを用いたユマニチュード訓練用近接センシングシステムの開発
著者
  • 住岡 英信(ATR)
  • 倉爪 亮(九大)
  • 塩見 昌裕(ATR)
アブストラクト
説明画像

ユマニチュードに基づく認知症ケアにおいて,介護者と被介護者の距離関係は重要な要素の一つであり,介護者の顔を被介護者の顔に20㎝程度まで近づけ,極めて近距離からアイコンタクトを確立することが求められる.通常,健常者同士のコミュニケーションでは,これほど近くまで顔を近づけることがないため,この距離間隔を把握・維持することは,専門的知識に乏しい一般の人々には困難が伴う.このため,ユマニチュードの習得には有識者による専門的なトレーニングを受ける必要があり,普及の障害の一つとなっていた.そこで本研究では,学習者が介護・被介護者間の距離感を自ら学習できる,マスクに簡単に後付けできる近接センサを開発する.顔の近接状態を自動で検出・通知することで,誰でも簡単にユマニチュードのトレーニングを行えるシステムを目指す.

雑誌名
インタラクション2022論文集
© 情報処理学会 2022
論文ID
5D09
ページ
670-672
発行日
2022年2月21日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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