情報処理学会 インタラクション2023

文献情報

タイトル
アイトラッカー搭載VRHMDを寝ながら使用した場合の視線入力パフォーマンス
著者
  • 阿部 広河(芝浦工大)
  • 石川 博規(NTTドコモ)
  • 真鍋 宏幸(芝浦工大)
アブストラクト
説明画像

VR(Virtual Reality)向けHMD (Head Mounted Display)は,立ちながら,あるいは座りながらのだけでなく,寝ながら使用することが可能である.寝ている姿勢でVRHMDを利用することができれば,障がい等で寝たきりの生活を送る人が快適にVRコンテンツを触れられるようになるだけでなく,VRHMDをスマートフォンのようにどのような姿勢でも使用できる身近なデバイスへと進化させる.VR用インタラクション手法として期待されている中に視線入力がある.既存のVR向けインタラクション手法は寝ながらの使用を想定して設計されているわけではないが,視線入力には頭を動かす必要や手を動かす必要がないことにも特徴があり,寝ながらの使用に適している可能性がある.そこで本研究では,VRHMDに搭載されたアイトラッカーを用いて行う視線入力手法に対し,ユーザの姿勢が与える影響についての調査を行った.その結果,VRHMDでの視線入力手法は,座った状態と比較して寝ながら使用した場合,そのパフォーマンスは同等あるいは優れていることを確認することができた.

雑誌名
インタラクション2023論文集
© 情報処理学会 2023
論文ID
2P-73
ページ
784-787
発行日
2023年3月1日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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