情報処理学会 インタラクション2023

文献情報

タイトル
累積発言率に基づく個別指示を用いた消極的発話者の発言率向上手法
著者
  • 鍋谷 航平(電通大)
  • 舟橋 涼(電通大)
  • 江木 啓訓(電通大)
アブストラクト
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グループ学習における議論のような場面では,学習者全員が自分の意見を持ち発言することが望ましい.しかし,議論の場において発言が一部の学習者に偏るという問題がある.本研究は,議論の場において発言が少ない消極的発話者の発言率を向上させることを支援する.このために音声による個別指示システムを提案する.評価実験として,1グループ4人の計3グループを対象として支援無し議論と支援有り議論の計2回の議論を行った.音声による個別指示を行うことで,支援無し議論において最も発言の少なかった学習者の発言率を向上させることができた.この結果から,学習者全員の意見が反映された議論展開へと繋がった可能性が示唆された.また,支援直後の消極的発話者の発言率の順位について,支援無し議論と比較して支援有り議論において,発言率の順位が一時的に向上することが分かった.このことから,個別指示支援が学習者の発言意識に影響を与えている可能性が考えられた.

雑誌名
インタラクション2023論文集
© 情報処理学会 2023
論文ID
3P-62
ページ
1024-1029
発行日
2023年3月1日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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