情報処理学会 インタラクション2023

文献情報

タイトル
3次元バーチャル空間におけるインフォーマルな会話の開始を促すためのゲイズキューの可視化手法
著者
  • 井出 将弘(東京都市大/TIS)
  • 市野 順子(東京都市大)
  • 芳木 武仁(TIS)
  • 横山 ひとみ(岡山理科大)
  • 淺野 裕俊(工学院大)
  • 宮地 英生(東京都市大)
  • 岡部 大介(東京都市大)
アブストラクト
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インフォーマルな会話が始まる前の人々のインタラクションでは,ソーシャルキューの中でも特にゲイズキューが重要な役割を果たすとされる.本研究は,3次元バーチャル空間で,ゲイズキューの可視化がインフォーマルな会話の開始を促すかを調べるために,3つの可視化手法を設計,実装した.96人の参加者に,4つのゲイズキュー(矢印・流れるシャボン玉・ミニチュアのアバタでそれぞれ可視化されたゲイズキューとコントロール条件としての可視化されていないゲイズキュー)のいずれかを,2つのゲイズタイプ(一方がもう一方を見つめる一方向型と,2人が同じ対象を見つめる共同型)で使用してもらった.その結果,可視化された3つのゲイズキューは,可視化されないゲイズキューと比べて,一方向型と共同型いずれの場合も,インフォーマルな会話の開始を促すことに成功した.3つの可視化手法の中では,一方向型では,シャボン玉が最も有効で,ゲイズキューの受け手は,言語や非言語で送り手により反応した.本研究は,バーチャルタウン,バーチャル展示会などの多人数VRアプリケーションに応用できる.

雑誌名
インタラクション2023論文集
© 情報処理学会 2023
論文ID
INT23001
ページ
1-10
発行日
2023年3月1日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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