情報処理学会 インタラクション2024

パーティクルの動きをデザインする際，流れ場のような位置に応じて動きが決まる手法は，調整後の動きが想像しやすいという利点がある．流れ場を調整するには大域的な流れと細部の流れどちらも調整できる必要があるが，従来システムでは大域的な流れの調整に手間がかかったり，どのパラメータをどの程度変更すれば望む流れを得られるのかわからなかったりと課題がある．本研究では，パーティクルの動きを決定する3次元の流れ場をVR空間中でスケッチするデザインシステムを提案する．ユーザは，大域的な流れを調整できる特異点の配置と，細部の流れの調整ができるブラシを併用することで，VR空間中に存在するベクトル場を直観的に調整できる．