情報処理学会 インタラクション2024

コミュニケーションロボットは，孤独感の軽減に役立つ可能性がある．本研究では，単純なタッチのみのインタラクションによって悲しみを伝えることができるペア型ソーシャルロボットを紹介する．本ロボットは，離れて暮らす家族間でそれぞれが任意のタイミングで使用しながら，非言語情報で双方向に信号を伝達することができる．実証実験では，ロボットが2週間継続して使用されたことが確認され，提案されたインタラクションの有効性が示された．さらに，アンケートやインタビューから，社会的なつながりを強化する可能性が示唆され，ロボットは既存のメディア（電話，電子メール，メッセージ）を補完するコミュニケーションとして機能する可能性がある．