情報処理学会 インタラクション2024

文献情報

タイトル
ドライアイ軽減のためのまばたきリマインド機能の開発と評価
著者
  • 東覚 瑠菜(東洋大)
  • 神場 知成(東洋大)
アブストラクト
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ドライアイを軽減することを目的とし,利用者の瞬き回数を自動的に検知し,その状況によって瞬きをうながすシステムを開発した.パソコンに内蔵されたカメラで取得する利用者の顔画像から瞬きを検知し,一定のルールにしたがって画面上にリマインドを表示する.①リマインドをしない場合,②40秒に1回定期的にリマインドをする場合,③10秒間に瞬き回数が2回以下になった際にリマインドをする場合, ④短い瞬き(不完全な瞬きと推定される)の割合が高くなった際にリマインドをする場合,を比較した.被験者6名による4分間の実験結果では,③の条件下でもっとも瞬き回数が多くなり,短い瞬きも少なくなった.さらに,①と③の条件で被験者3名による1時間の実験を行ったところ,リマインドのあるなしで瞬き回数の総数は大きく変わらないものの,10秒間当たりの瞬き回数の分散が減少する効果がみられ,リマインドが瞬き回数の安定化に貢献している可能性がある.インタビューの結果でも,③の方式のものを長時間使うことに肯定的な意見が多く,リマインドタイミングを適切に制御することで実用性の向上が期待できる.

雑誌名
インタラクション2024論文集
© 2024 情報処理学会
論文ID
1P-82
ページ
556-561
発行日
2024年2月28日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
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