情報処理学会 インタラクション2024

再帰反射素子を用いた空中ディスプレイ技術において実世界の物体に近い自然さやリアリティを高めることは，よりリアルな視覚体験を実現する上で重要な要素である．本研究では，様々な照明環境における空中像の光学的整合性を考慮できるシステムを提案する．空中像カメラシステムにより取得した画像から機械学習によって全天球画像を推定することで，空中像提示位置における現実空間の大域的な光源情報の取得を実現する．推定した画像を利用したイメージベーストライティングによるCGモデルのレンダリングにより周囲の光源と一貫性のある空中像を提示する．