文献情報
タイトル | |
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仮想空間における“つまみ動作”を用いた能動的関節位置移動による指の伸縮錯覚の誘発 | |
著者 | |
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アブストラクト | |
手・膝等の伸縮錯覚を提示することにより,CRPS等の慢性疼痛が軽減されることが先行研究によって示されている.先行研究では対象となる身体部位の視覚的な伸縮イメージと共に,押し込む/引っ張る触覚刺激を身体部位に与えることにより,強固な伸縮錯覚の誘起を実現している.しかしながら,触覚を与えるためには補助者が必要となることから,簡易に実施することが困難である.そこで本研究では,体験者自身の能動的な操作による伸縮錯覚の強化について検討を行い,伸縮を予期させる身体所作による入力(つまみ動作)を取り入れた伸縮錯覚の誘発環境を制作した.さらに,伸縮錯覚における能動的伸縮意思と伸縮を予期させる身体所作が,伸縮錯覚の強度にどのような影響を及ぼすのか明らかにするため,被験者実験を行った.結果,従来の視覚-触覚の同期により誘起される錯覚強度には及ばないものの,能動的な伸縮錯覚及び,伸縮を予期させる身体所作による入力が,視覚刺激のみで受動的に提示される伸縮錯覚の誘起よりも強固になることが示唆された. |
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雑誌名 | |
インタラクション2024論文集 © 2024 情報処理学会 |
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論文ID | |
2B-44 | |
ページ | |
820-824 | |
発行日 | |
2024年2月28日 | |
発行所 | |
発行人 | 一般社団法人 情報処理学会 |
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