情報処理学会 インタラクション2024

文献情報

タイトル
生命感向上のための産卵行動機能を有するロボットが子供に与える影響の調査
著者
  • 髙濱 悠作(奈良先端大)
  • 秋吉 拓斗(奈良先端大)
  • 高橋 顕太(奈良先端大)
  • 中村 海翔(奈良先端大)
  • 新江田 航大(奈良先端大)
  • 澤邊 太志(奈良先端大)
アブストラクト
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本研究では,ロボットに産卵行動機能を実装し,その産卵行動が人間のロボットに対する生命感や心の知覚に与える影響を調査することを目的としている.本実験には,成人と子どもを合わせた24名が参加した.実験の主な仮説は,ロボットの産卵行動が生命感と心の知覚を強調するというもので,参加者はロボットの産卵行動前後の触れ合い体験および印象評価のアンケートに回答した.その結果,ロボットが産卵行動を示すことにより,参加者がロボットに「心がある」と感じる度合いが増加することが確認された.特に子供たちは,ロボットに対して強い生命感を感じる傾向が確認された.これは,生物の行動を模倣するロボット設計が特定の対象者,特に子供たちに有効であることを示唆している.一方で,成人の参加者においては,産卵行動の観察がロボットに対する生命感の認識に大きな影響を与えなかった.この結果は,ロボットの生命感を高めるためには,対象者の年齢層に応じた異なるアプローチが必要であることを示唆している.

雑誌名
インタラクション2024論文集
© 2024 情報処理学会
論文ID
2B-51
ページ
849-854
発行日
2024年2月28日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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