情報処理学会 インタラクション2024

文献情報

タイトル
ChatGPTを利用したプログラムの翻訳によるプログラミング学習手法の提案
著者
  • 中村 隆之(東京工芸大/北陸先端大)
  • 長谷川 忍(北陸先端大)
アブストラクト
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プログラミング言語の多くは英語を主体としている.最近利用されているプログラミング言語,例えばC#はコーディングルールにクラス名,変数名あるいはメソッド名をフルスペルで書く事が記載されており,英語ネイティブの学生にとっては可読性を増す効果がある.一方で,日本をはじめとする非英語圏の学生にとっては英語の理解度が原因となりフルスペルでの記載によりソースコードの意味を掴みにくくなっている可能性がある.日本語は特に英語と文法上の違いが大きく,プログラミング時に負担を感じる一因となっていると推測される.本研究では,ChatGPTを利用しソースコード中の英語で記述されている変数名,メソッド名等を日本語に翻訳し,翻訳前のコードと共に提示するコード翻訳システムを提案する.本コード翻訳システムを,日本語を母国語とする学生被験者20名に評価させた結果,より複雑な内容ではコード理解度が増す事が判明した.主観評価ではこのシステムを良いと答えた群と翻訳しないシステムを良いと答えた群が分かれ,翻訳ありのシステムを良いと答えた群は主観での英語理解度とプログラム理解度が低い傾向の群である事もわかった.

雑誌名
インタラクション2024論文集
© 2024 情報処理学会
論文ID
2P-72
ページ
940-944
発行日
2024年2月28日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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