情報処理学会 インタラクション2024

文献情報

タイトル
VR会議における他者との対面量と言語行動の対応関係の分析
著者
  • 渡会 隆哉(はこだて未来大)
  • 鎌田 光太郎(北陸先端大)
  • 角 康之(はこだて未来大)
  • 王 子洋(北陸先端大)
  • 由井薗 隆也(北陸先端大)
  • 高島 健太郎(北陸先端大)
アブストラクト
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本研究は,VR会議において見る/見られるといった対面量と参加者の発話にはどのような対応関係があるのかを調査する.VR環境のような実際に対面していない状況では,参加者は発話している参加者を見るのかは分からない.この調査を行うことで,VR会議での言語行動や対面量が活発,非活発になる原因を知ることができる可能性がある.これが分かれば,言語行動や対面量を活発にするような環境を整えることができ,会議の質を高めることにも繋がると考える.分析を行うために2つの環境を用意して実験を行い,環境の違いによって言語行動と対面量の対応関係には違いがあるのかを調査した.また,対面量と発話時間の対応関係を可視化した.これにより,2つの環境の分布には大きな差が見られることが分かった.壁提示環境では,参加者ごとで見ていた時間,見られていた時間,発話時間に大きな差は表れず,まとまった分布となっていた.机上提示環境では,参加者ごとで見ていた時間,見られていた時間,発話時間に差が表れることが分かった.これらのことより,壁提示環境ではまとまった行動が多くなり,そのため対面量と発話が均等にある可能性が示唆された.机上提示環境では,進行を行う参加者が現れ,発話に偏りが生じ,立ち位置によって対面量にも偏りが生じることが示唆された.

雑誌名
インタラクション2024論文集
© 2024 情報処理学会
論文ID
2P-76
ページ
960-965
発行日
2024年2月28日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
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