情報処理学会 インタラクション2024

文献情報

タイトル
ロボットの台数と発話量が商品のかわいさに与える影響の検証
著者
  • 木村 優希(ATR/奈良女子大)
  • 安在 絵美(奈良女子大)
  • 才脇 直樹(奈良女子大/阪大)
  • 塩見 昌裕(ATR)
アブストラクト
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ロボットが情報提供を行うときにおいて,1台で行うロボットに比べ,複数台で情報提供を行うロボットの方が会話の印象の改善や同調効果が高まるなど多方面で有効的であると示されている.しかし,ロボット間の情報提供の量は常に等しく,情報提供の量の違いには注目していなかった.また,ロボットが対象物のかわいさを伝える際に,1台での有効性は判明しているが,2台で情報提供をすることでよりかわいさを伝えられるかどうかについては明らかにされていなかった.そこで本研究では,ロボット間の情報提供の量の違いによって印象の変化があるか否か,2台で情報提供を行うことで,1台で情報提供を行うよりかわいさを伝えられるか否かを検証する.具体的には,WEBアンケートを用いて,ロボットが1台で服を褒めるとき,2台で等しく褒めるとき,2台のうち片方が褒め,もう片方はあいづちを打つのみのときの3種類の動画を参加者に提示し,「かわいい」と感じる度合いの比較を行った.実験の結果,「かわいい」と感じる度合いは2台で等しく褒めるときが,2台のうち片方が褒め,もう片方はあいづちを打つのみのときよりも高かったが,どちらも1台のときよりも「かわいい」と感じる度合いが高いことが示された.

雑誌名
インタラクション2024論文集
© 2024 情報処理学会
論文ID
2P-84
ページ
996-997
発行日
2024年2月28日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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