情報処理学会 インタラクション2024

現代社会において，情報の爆発的な増加とグローバルな情報アクセスの容易さによって事前に獲得した情報が，創造活動において重要な役割を果たしている．これまで，既存のコンテンツの一部を断片化して提示することで創造活動を支援するシステムが複数提案されている．これらのシステムでは，予め決められた粒度に断片化されたものが提示されるが，提示される断片の粒度が異なれば，内容の解釈も異なるため，新たな創造活動時での活用の態様も変わってくるはずである．本研究では，アイデア創造活動を支援するために，既存文章の断片化が創造活動の量的・質的側面およびプロセスに与える影響を検証することを目的とし，そのために必要な実験デザインについて検討する．