情報処理学会 インタラクション2024

文献情報

タイトル
執筆途上の文章の書き写しが文章執筆に与える影響
著者
  • 阿部 詩織(北陸先端大)
  • 西本 一志(北陸先端大)
アブストラクト
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文章を執筆する機会は多く存在する.その中で,様々な執筆支援が検討されているが,執筆済みの自作文章を書き写すことの効果を検証した研究事例は管見の限り見当たらない.本稿では執筆行き詰まり時に自作文書の書き写しを行うことで執筆者にどのような影響を与えるのかについて,実験を行って検証する.音読による読み直しとの比較実験の結果,音読は文章作成の得意・不得意にかかわらず一定の有効性を持つのに対し,書き写しは特に文章の作成を得意とする人にとって有効である可能性が高いことが示唆された.また,文章作成が得意な人には,音読による読み返しは執筆済み部分の推敲にのみ有用であるのに対し,書き写しは未執筆の続き部分の執筆にとっても有用である可能性が示唆された.

雑誌名
インタラクション2024論文集
© 2024 情報処理学会
論文ID
2P-94
ページ
1041-1044
発行日
2024年2月28日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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