情報処理学会 インタラクション2024

Web会議システムのように，カメラ映像や資料画像を共有しながら遠隔コミュニケーションを行う機会が増えてきている．このような遠隔コミュニケーションでは，2次元の共有画面に対して，文字や図形，マウスポインターといった2次元的な視覚情報を付加することでユーザの意図伝達や表現拡張を行うことができる．付加情報として身振りなど，身体の一部や話題に関係する3Dモデルデータ等の3次元的な情報を扱う事例も現れてきているが，3D付加情報の操作は2D付加情報を扱う場合よりも複雑になる等の課題も多い．本検討では，共有画像のような2D画像に対する3D付加情報をマウスやキーボードを介した簡易な入力により操作できるようにし，遠隔コミュニケーションを円滑にするために利用できる3Dオブジェクト操作手法および，ユーザインタフェース案を提案する．また，その手法を評価するための実験計画について述べる．