情報処理学会 インタラクション2024

文献情報

タイトル
プロテウス効果による姿勢改善システムの研究
著者
  • 北浦 駿平(龍谷大)
  • 酒田 信親(龍谷大)
アブストラクト
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本研究の目的は,プロテウス効果を用いて被験者の姿勢改善を促すことである.仮説として,VR環境中のアバタの姿勢を猫背へと変化させ,プロテウス効果によってアバタ操作者がアバタの猫背があたかも自分にも反映されているように思うことで,猫背への嫌悪感が生じて猫背を改善しようという意識が生まれるのではないかと考えた.この仮説を検証するために,被験者に頭部装着型ディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)を装着させ,アバタへの身体所有感を高める没入タスクを行った後に,鏡に映った自身のアバタの姿勢が猫背へ遷移する過程を一定時間観察させ,被験者の姿勢や猫背に対する意識の変化をアンケートによる定性評価を通じて明らかにした.その結果,アバタの姿勢が変化する条件は,アバタの姿勢が変化しない条件に比べて自身の姿勢を直そうとする意識に変化することが統計的有意差をもって明らかとなった.

雑誌名
インタラクション2024論文集
© 2024 情報処理学会
論文ID
3B-22
ページ
1167-1172
発行日
2024年2月28日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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