情報処理学会 インタラクション2024

文献情報

タイトル
プレイヤの主観的難易度評価に影響を与えないデジタル・ゲームの客観的難易度調整手法
著者
  • 坂上 駿太(高知工科大)
  • 木村 大樹(高知工科大)
  • 西野 裕樹(高知工科大)
アブストラクト
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動的難易度調整は,プレイヤのスキルに合わせてゲームの難易度を動的に調整することによって,プレイヤのゲーム体験を高める手法である,しかし,過度に明白な難易度調整は,逆にゲーム体験に悪影響を与える可能性がある.よって,難易度調整は可能な限り目立たないように制御されることが望ましい.本研究では,この問題を「プレイヤが感じる主観的な難易度に影響を与えることなく,ゲームの客観的な難易度を下げることは可能か」という研究課題と捉え,プレイヤに気づかれないようにゲームの難易度を動的に調整する 2 つの手法を提案する.また,両提案手法をシューティングゲームに適用し,ユーザースタディを通じてその効果を検証した.結果から,両手法とも意図通りの効果があることが強く示唆された.本研究は,客観的な難易度と主観的な難易度を区別する難易度調整手法の研究として前例のない研究であるだけでなく,実装が容易で,ゲーム体験への悪影響も回避できる実用的な難易度調整手法としても有益であると考えられる.

雑誌名
インタラクション2024論文集
© 2024 情報処理学会
論文ID
3P-87
ページ
1434-1439
発行日
2024年2月28日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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