情報処理学会 インタラクション2024

文献情報

タイトル
認知能力を向上させるシステム構築のための視界遮蔽による瞳孔散大と流動性知能の関係調査
著者
  • 京極 太一(神戸大)
  • 土田 修平(お茶の水女子大)
  • 寺田 努(神戸大)
  • 塚本 昌彦(神戸大)
アブストラクト
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人間拡張技術を活用した認知能力の向上により,個人の作業効率の向上が期待できる.本研究では,認知能力の一つである流動性知能について着目した.既存の研究では,認知能力と瞳孔径の間に関係性があると示唆された.しかし,瞳孔径と認知能力の比較は被験者間で行われており,個人内での瞳孔径が変化したときに認知能力が変動するのかどうかについては調査されてこなかった.そこで本研究では,「瞳孔を散大させることで認知能力は向上する」という仮説を立て,個人内での瞳孔径と認知能力の変動を評価することで仮説を検証した.実験では,片目を覆うことで左右の瞳孔が散大するかの検証を行い,その状態で流動性知能を測定するタスクを行って評価し,仮説の検証を行った.実験結果より,片目を黒色の紙で覆い,瞳孔が散大した場合に流動性知能は向上したと考えられる.

雑誌名
インタラクション2024論文集
© 2024 情報処理学会
論文ID
3P-89
ページ
1444-1449
発行日
2024年2月28日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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