情報処理学会 インタラクション2024

文献情報

タイトル
触覚による図形輪郭の認知に影響を与える要因の調査
著者
  • 佐々木 萌音(宮城大)
  • 鈴木 優(宮城大)
アブストラクト
説明画像

触覚によって情報を提供するためにイラストに施す隆起印刷において,触覚による図形認知の特性を考慮せずに隆起が作成されていることが多く,情報を正しく伝達できていないことがある.そこで,本研究では図形の形状,大きさ,高さの3つの要因に着目し,触覚において図形輪郭の認知に影響を与える要因を明らかにすることを目指す.3つの要因それぞれを段階的に変化させた試料による触察実験を行い,識別できた図形の形状,確信度,識別時間を評価した.その結果,円と三角形と四角形は大きさ10mm~30mm,高さ0.3mm~1.5mmの範囲であればいずれの組み合わせでも正しく認知することができることが明らかとなった.また,対象とした全ての図形において,高さ1.5mmは0.3mmに比べて識別しやすいことが明らかとなった.

雑誌名
インタラクション2024論文集
© 2024 情報処理学会
論文ID
3P-99
ページ
1486-1491
発行日
2024年2月28日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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