情報処理学会 インタラクション2025

文献情報

タイトル
5x5_Cuboid上の物理的な迷路へのAR導入効果
著者
  • 田邊 基起(福山大)
  • 小山 惇之介(福山大)
  • 天満 誠也(福山大)
  • 藤井 誠貴(アクティス)
  • 奥村 宏平(アンカーデザイン)
  • 中道 上(福山大/アンカーデザイン)
アブストラクト
説明画像

本研究では,従来の物理的な壁を用いた巨大迷路において拡張現実(AR)技術を用いて構築された迷路(AR 迷路)の導入効果について明らかにする.そのために,探索時間および主観的評価である娯楽性(楽しさ)と難易度を比較する.人間行動計測環境「5x5_Cuboid」上にAR壁を用いるAR迷路を構築した.各迷路の体験実験を実施し,探索時間と楽しさの評価を収集した.分析の結果,物理的な壁の迷路では,平均探索時間は 39.47 秒であったが AR 壁迷路では 116.28 秒となり,約 3 倍の探索時間となった.また,楽しさが物理的な壁の迷路では,6.00 だが,AR 壁迷路では 8.30 と約 1.4 倍の楽しさの評価値となった.これらの結果から AR を導入することにより探索時間ならびに楽しさの評価が向上することが確認された.また,視覚的要素や世界観の違いがある橋をモチーフにした迷路においても同様の AR 導入効果が見られた.

雑誌名
インタラクション2025論文集
© 2025 情報処理学会
論文ID
1B-36
ページ
371-376
発行日
2025年2月23日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
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