情報処理学会 インタラクション2025

文献情報

タイトル
AI を用いた動画比較による 情報システムのエラー原因抽出手法の検証
著者
  • 藤岡 空生(東京情報デザイン専門職大)
  • 木村 駿吾(東京情報デザイン専門職大)
  • 山來 りん(東京情報デザイン専門職大)
  • 郭 庚熙(東京情報デザイン専門職大)
  • 秋野 雅央(東京情報デザイン専門職大)
  • 磯 和之(東京情報デザイン専門職大)
  • 相浦 仁美(京映会京橋クリニック)
  • 山田 さくら(京映会京橋クリニック)
  • 堀内 友(京映会京橋クリニック)
  • 髙橋 映治(京映会京橋クリニック)
アブストラクト
説明画像

近年,DX が様々な企業で推進されている.本クリニックは主に健康診断業務を行っている.クリニックでは定型的な業務髙自動化するため Robotic Process Automation(RPA)を導入し,業務をシナリオ化し定期的に自動で実行させることで,業務の効率化を図っている.しかし,こうしたシステムは,外部システムの GUI の変更等の事象により,シナリオが停止する事がある.クリニックのシステムのエラー原因を調査した結果,GUI の変更が原因のエラーで,シナリオが停止し,エラーの発生により対応作業が負担となっていることがわかった.情報システムに関して専門的な知識をもつ職員がいない現場では,問題の要因の調査や解決に時間がかかり,本来の業務にも影響していることがわかる.そこで,エラーが発生した際に,専門的な知識を持たない職員でも使える,AI を用いた動画比較によりエラー原因抽出と対応方法を提示することで対応時間削減を目指す.想定するシステムとしては,情報システムにおいてエラーが発生している時と発生していない時の GUI 画面の動画から,エラー原因の抽出や解決方法の提示をするものである.本実験の結果として,ヒントとなる画像や RPA のマニュアル情報を入力することで GUI の変更が原因であることを出力させることができた.またマニュアル情報からエラーの正しい対応方法を選択させることができた.しかし,どのボタンの形状が変化したかなど,シナリオ停止の詳細な要因特定には課題が残った.

雑誌名
インタラクション2025論文集
© 2025 情報処理学会
論文ID
1P-77
ページ
531-536
発行日
2025年2月23日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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