情報処理学会 インタラクション2025

文献情報

タイトル
ぬいぐるみ型コントローラにおけるAI学習の効率化手法の提案とそれに伴う利便性の向上
著者
  • 布施 優人(福山大)
  • 吹野 碧(福山大)
  • 池岡 宏(福山大)
アブストラクト
説明画像

これまでに,高齢者や幼児,身体障害者といったユーザのゲーム操作におけるアクセシビリティ向上を目指し,ぬいぐるみ型コントローラを開発してきた,しかし,コントローラの中核を担う骨格推定AIの学習工数の多さが問題となっていたが,本研究ではAIの学習用データを半自動的に生成するシステムを提案することで,この問題の解決を図った.具体的には,PythonのOpenCVとArUcoを利用した自動ラベリング,Stable Diffusionによるマーカー自動消去,さらに転移学習の活用により,学習用データ生成の大幅な効率化を実現した.また,本システムにより複数のぬいぐるみの同時利用を想定した学習データを作成し,YOLOv8を用いた物体識別および骨格推定の精度を評価する実験を行った.その結果,提案システムの利用により高い精度で骨格推定が可能となり,高い汎用性を獲得できた.これにより,多様な用途やユーザ層への対応可能になった.本稿では提案システムの設計,実験結果,ならびに今後の課題について詳述する.

雑誌名
インタラクション2025論文集
© 2025 情報処理学会
論文ID
2B-22
ページ
713-716
発行日
2025年2月23日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
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