情報処理学会 インタラクション2025

文献情報

タイトル
VR野球バッティング時の時間停止および音刺激の提示幅が高次感性に及ぼす影響
著者
  • 山高 正烈(愛知工科大)
  • 加藤 奨(愛知工科大/名古屋市立大)
アブストラクト
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スポーツに真剣に取り組む際,心理的および生理的要因によって「ゾーン体験」が引き起こされ,それに伴い時間感覚の伸縮が生じることが確認されている.この現象を逆に応用し,VRコンテンツ内で時間感覚の伸縮を疑似的に体験させた場合,高次感性知覚に何らかの影響を与える可能性はないだろうか.本研究では,VR野球バッティング時に,ボールとバットの接触瞬間にVR空間内の時間を任意に停止させることや,その際に音刺激を提示することが高次感性知覚にどのような影響を及ぼすかを検討した.その結果,日常生活では体験し得ない時間停止という現象において,音刺激を提示することで体験者の高次感性評価が向上すること,また,提示する音刺激の時間幅が400 ms以上の場合に高い高次感性評価が得られることが示唆された.

雑誌名
インタラクション2025論文集
© 2025 情報処理学会
論文ID
2P-67
ページ
874-877
発行日
2025年2月23日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
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