情報処理学会 インタラクション2025

文献情報

タイトル
模擬授業訓練のための生徒エージェントとのインタラクションに関する検討
著者
  • シュレスタ アロク(大阪工大)
  • 桝本 智絵(大阪工大)
  • 福島 颯太(大阪工大)
  • 大井 翔(大阪工大)
アブストラクト
説明画像

近年,新型コロナウイルス感染症の影響や教育現場の変化により教員志望者の教育実習や模擬授業の機会が減少し十分な現場経験を積むことが難しくなっている.その結果,新任教員は現場で「リアリティ・ショック」と呼ばれる心理的ギャップを原因とした離職率の増加や精神的負担が深刻化している.本研究は,この問題に対処するため仮想生徒エージェントを用いた授業訓練システム「CLASS3.0」を提案する.LLMを活用し自然な対話や即興的なインタラクションを再現し,教師志望者が即時的な応答や多様な生徒対応スキルを習得できる環境を構築した.実験では,応答速度を定量的に評価しベテラン教員の応答時間に近づけることを目標とした.今後はAI技術の高度化や運用データの分析を通じてより効果的で実践的な教員トレーニング環境の実現を目指す.

雑誌名
インタラクション2025論文集
© 2025 情報処理学会
論文ID
3B-22
ページ
1103-1107
発行日
2025年2月23日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
TEL. 東京 (03) 3518-8374 (代表)
E-mail