情報処理学会 インタラクション2025

文献情報

タイトル
軽微な違和感による重要度が低い情報の通知
著者
  • 松崎 雅巳(明星大)
  • 丸山 一貴(明星大)
アブストラクト
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現在,メッセージや電車の遅延,お気に入り店舗のキャンペーン情報など,通知が多数存在している.特にスマートフォンにおいては通知が頻繁に行われているが,スマートフォン利用者の操作を邪魔したり,気を散らしたりすることがある.重要度が低い情報は通常,通知しない設定にされがちであるが,通知されると少しだけ役に立つこともある.例えば,“後方から接近する自転車” などである.そこで本研究では,スマートフォン利用者の気を散らすことなく,重要度が低い情報を通知する方法として,軽微な違和感を提示する通知手法を考えた.具体的な通知手法は,“聴いている音楽の再生速度の微減速” と “人影の投射” である.実験では実際に通知として提案手法の通知を使用してもらい,通知に気付くことができたか,軽微な通知であったか,普段使いできそうな通知手法であったかなどをアンケートで確認した.実験の結果から,いずれも有用である可能性が示唆され,特に減速はその可能性が高いと分かった.

雑誌名
インタラクション2025論文集
© 2025 情報処理学会
論文ID
3C-60
ページ
1281-1286
発行日
2025年2月23日
発行所
発行人 一般社団法人 情報処理学会
住所 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台一丁目5番地 化学会館4F
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