情報処理学会 インタラクション2025

複数の視聴者が単一のディスプレイを視聴する際, 視聴者が得られる映像体験は画一的なものであり, 個別な映像体験を提供することができているとはいえない. 加えて単一ディスプレイでは視聴位置によって映像体験の質が左右されてしまう. 既存研究では特殊な環境を必要とし, 既存のディスプレイで応用することができない. そこで本研究では既存の単一ディスプレイを用いて複数の視聴者に個別な映像体験を与えることおよび自由移動に対応して映像を提示することを目的とする. 複数の視聴者に個別な映像を提示する手法としてピンホールを用いた視線誘導を, 自由移動に対応して映像を提示する手法としてトラッキングカメラを用いて視聴者の移動を追跡し常に映像投影先を変化させることを提案する.